記事一覧

Let’s Touch Base — 信頼関係を築く「短い連絡」の魔法

AI x 英語コーチングで英語力をアップ

 英語の勉強がなかなか続けられないとお悩みではありませんか?

 モチベーション維持の秘訣がここにあります。

 今の課題を突破する最適な方法がここにあります。AIを活用しましょう。

 

1. 序章

「進捗どうですか?」「あの件、その後いかがでしょう?」 ビジネスの現場では、相手の状況を確認したり、自分の状況を伝えたりする「ちょっとした連絡」が欠かせません。

でも、「Meeting(会議)」と言うほど大げさなものではないし、「Report(報告)」ほど堅苦しくもない……。 そんな微妙なニュアンスのコミュニケーションを、英語でどう表現すればいいか迷ったことはありませんか?

そんなときにネイティブが好んで使う、便利でプロフェッショナルなフレーズがあります。 それが “touch base” です。

「軽く連絡を取り合う」「状況を確認し合う」という意味を持つこの言葉は、社内の同僚から大切なクライアントまで、あらゆる相手との信頼関係をつなぐ架け橋となります。

今回は、ビジネス英語の必須フレーズ “touch base” について、その意味や背景、そしてスマートな使い方を解説します。

2. 意味・由来・使いどころ・類義語

2-1. 意味

touch base は、「(人と)連絡を取る」「(短く)話をする」「状況を確認し合う」という意味のイディオムです。

基本的に to touch base with (someone) の形で使われます。 「長時間の議論をする」というよりは、「現時点での状況を共有する」「認識を合わせる」といった、短時間での確認作業を指すことが多いです。

  • I just wanted to touch base with you. → (用件は手短ですが)ちょっとご連絡したくて。
  • Let’s touch base next week. → 来週、また(状況確認の)連絡を取り合いましょう。

相手の時間を奪いすぎず、「気にかけていますよ」「プロジェクトは動いていますよ」というメッセージを伝えることができる、非常に使い勝手の良い表現です。

2-2. 由来

このフレーズの由来は、アメリカの国民的スポーツ「野球(Baseball)」にあります。

野球では、ランナーが次の塁に進む際や、フライが捕られた後に進塁を試みる際など、必ずベース(塁)に触れなければなりません(tag up)。ベースに触れることは、自分の位置を確定させたり、「セーフ」であることを確認したりする重要な動作です。

そこから転じて、ビジネスや日常会話において「(相手というベースに)触れて、現状やお互いの位置関係を確認する」という意味で使われるようになりました。 1900年代半ば頃から広まったと言われています。

※豆知識:なぜ “touch a base” ではないの?
ここで「おや?」と思った方もいるかもしれません。通常、base は可算名詞なので “a base” や “the base” となりそうですが、このイディオムでは無冠詞(冠詞なし)で使われます。 これは、言葉が完全にイディオム(慣用句)化し、名詞が具体的な「物」ではなく抽象的な「概念」として扱われているためです。 take place(開催される)や lose face(面目を失う)と同じように、動詞と名詞がセットで一つの動詞のような役割を果たすとき、冠詞はしばしば省略されます。つまり、特定の「あの白いベース」を指しているのではなく、「拠点に接触する(=連絡を取る)」という行為そのものを表しているのです。

2-3. ビジネスでの使いどころ

  • プロジェクトの進捗を軽く確認したいとき 「会議を設定するほどではないけれど、今のステータスを知りたい」という時に最適です。
  • 久しぶりの相手に連絡するとき “Long time no see” よりもプロフェッショナルに、関係を再開するきっかけを作れます。
  • メールや電話の冒頭・結び 「取り急ぎご連絡まで」や「また連絡します」の代わりに使うことで、スムーズな印象を与えます。

2-4. 類義語

  • check in(様子を伺う、確認する)
    • I’ll check in with you later. (後で様子を見に行きます/連絡します) ※touch base とほぼ同じ感覚で使えます。
  • catch up(近況報告をする、追いつく)
    • Let’s catch up over coffee. (コーヒーでも飲みながら近況を話しましょう) ※よりカジュアルで、個人的な話題を含む場合によく使われます。
  • reach out((助けや情報を求めて)連絡する、手を差し伸べる)
    • Feel free to reach out anytime. (いつでもご連絡ください) ※相手への働きかけを強調する場合に使います。

3. ストーリー(Beacon Biosciences)

3-1. 英文ダイアログ

Scene: Beacon Biosciences marketing office. Emma (Senior Marketing Specialist) and Ryan (Digital Marketing) are preparing for an upcoming product launch campaign.
Emma: Ryan, while I have you,
Ryan: Sure, Emma. What is it?
Emma: I wanted to touch base on the digital campaign for the new drug launch.
Ryan: Oh, right. I am currently working on the social media drafts.
Emma: Great. How is that going? We need to show them to Sarah by Friday.
Ryan: It is going well. I have finished the visuals, but I am still writing the copy.
Emma: Okay. Do you need any help with the medical terminology?
Ryan: Actually, yes. Some phrases are a bit technical.
Emma: I can review them for you. Just send me the draft when you are ready.
Ryan: Thanks, that would be helpful. I will send it over this afternoon.
Emma: Perfect. Also, did we get the budget approval from Finance?
Ryan: Not yet. I emailed them yesterday, but no reply.
Emma: I see. I will touch base with the finance team later today to remind them.
Ryan: Thanks, Emma. That will speed things up.
Emma: No problem. We need to be ready for the big presentation.
Ryan: I agree. I want to make sure all the data tracking is set up correctly, too.
Emma: Good point. Let’s briefly meet tomorrow morning to finalize the plan.
Ryan: Sounds good. We can just meet right here. See you then.

3-2. 動画

 

3-3. 日本語訳と解説

場面:ビーコン・バイオサイエンシズのマーケティングオフィス。シニア・マーケティングスペシャリストのエマと、デジタルマーケティング担当のライアンが、今度の製品ローンチキャンペーンの準備をしている。
Emma: ライアン、ついでに確認したいんだけど、
解説: “While I have you” は「(会話などの機会で)あなたを捕まえている間に」という意味。すでに話している相手に対し、話題を変えたり追加の質問をしたりする時に非常に便利な表現です。
Ryan: うん、エマ。なに?
Emma: 新薬ローンチのデジタルキャンペーンについて、touch base(状況確認)をしたかったの。
解説: ここでの touch base は、本格的な会議というより「進捗どう?ちょっと話そう」という軽いニュアンスで使われています。
Ryan: ああ、そうだね。今、ソーシャルメディアの原稿に取り組んでいるところだよ。
Emma: いいわね。進み具合はどう? 金曜日までにサラに見せないといけないわよ。
Ryan: 順調だよ。ビジュアルは終わったけど、コピー(文章)をまだ書いているんだ。
Emma: 分かったわ。医学用語で何か助けは必要?
Ryan: 実は、うん。いくつか専門的なフレーズがあって。
Emma: 私が確認するわ。準備ができたらドラフトを送って。
Ryan: ありがとう、助かるよ。今日の午後送るね。
Emma: 完璧ね。あと、経理部から予算の承認は下りた?
Ryan: まだなんだ。昨日メールしたけど、返事がなくて。
Emma: 分かった。私から今日、経理チームに touch base(連絡・催促)しておくわ。
解説: ここでは「リマインドする」「状況を問い合わせる」という意味で使われています。相手にプレッシャーを与えすぎず、かつ能動的に動く姿勢を示せます。
Ryan: ありがとう、エマ。それなら早くなるはずだ。
Emma: どういたしまして。大きなプレゼンに向けて準備を整えないとね。
Ryan: そうだね。データトラッキングが正しく設定されているかも確認しておきたいんだ。
Emma: いい点ね。計画を確定させるために、明日の朝また短く打ち合わせしましょう。
Ryan: いいね。明日もこの場所で話そう。じゃあ、その時に。

3-4. Words and phrases

番号 単語/フレーズ 品詞 日本語解説
1 touch base 句動詞 連絡を取る、状況を確認する
2 campaign 名詞 宣伝活動、キャンペーン
3 draft 名詞/動詞 下書き、草案/下書きする
4 terminology 名詞 専門用語
5 review 動詞 再調査する、検討する、確認する
6 approval 名詞 承認、認可
7 finance 名詞 財務、経理
8 remind 動詞 思い出させる、催促する
9 speed up 句動詞 加速させる、早める
10 tracking 名詞 追跡、トラッキング
11 finalize 動詞 仕上げる、最終決定する

4. すぐに使えるシンプルな表現

I will touch base with you next week. (来週、あなたに連絡します。)
→ 別れ際の挨拶として非常に一般的です。

Can we touch base regarding the project? (そのプロジェクトについて、少しお話しできますか?)
→ 相手の都合を伺う丁寧な聞き方です。

I just wanted to touch base. (ちょっと状況を確認したかっただけなんです。)
→ 特に緊急の用事がない場合の前置きとして使えます。

Let’s touch base after the meeting. (会議の後で、また話しましょう。)
→ 詳細を後で詰めたい時に便利です。

Please touch base with him directly. (彼に直接連絡を取ってください。)
→ 誰かに連絡を依頼する際の表現です。

5. 結び

ビジネスにおいて、強固な信頼関係は一朝一夕で築けるものではありません。それは、日々の業務の中で交わされる、数えきれないほどの小さなコミュニケーションの積み重ねから生まれます。 しかし、現代のビジネスはスピードが命です。ちょっとした確認事項のために、その都度「会議」を設定し、関係者のスケジュールを調整し、会議室を予約していては、お互いに疲弊してしまうだけでなく、大切なビジネスの機会を逃してしまうことさえあるでしょう。形式ばった「報告」や重々しい「相談」は、時に相手の時間を奪うだけでなく、心理的な壁を作ってしまう原因にもなりかねません。

そんな時こそ、この “Touch base” という表現の真価が発揮されます。 この言葉には、単なる「連絡」を超えた、深いニュアンスが込められています。野球のランナーが次のアクションに移る前にベースに触れ、自分の位置(=安全地帯)を確かめるように、ビジネスにおいても「お互いの認識」というベースにこまめに触れること。それは、プロジェクトの方向性がズレていないかを確認する羅針盤のような役割を果たします。 こまめに、そして軽やかに接点を持つことで、大きな問題が起きる前に軌道修正ができたり、チーム内での心理的な距離がぐっと縮まったりします。「会議にするほどではないけれど、あなたの意見を尊重したい」。そんな軽やかな気遣いが、相手に安心感を与えるのです。

Let’s touch base!” このたった一言が持つ力は絶大です。それは、あなたの「仕事を前に進めようとするプロフェッショナルな前向きさ」と、「相手の多忙な時間を尊重しながらも、連携を大切にする配慮」を同時に伝えてくれるからです。リモートワークやチャットツールが普及した現代だからこそ、こうした体温の感じられる短いコミュニケーションが、組織の血流を良くする鍵となります。

ストーリーで、エマやライアンが、堅苦しい会議室を飛び出し、オープンエリアで軽やかに連携をとったように、あなたも日々の業務の中でこの魔法のフレーズをぜひ使ってみてください。 「報告」よりもカジュアルに、「会議」よりもスマートに。そして何より、相手へのリスペクトを込めて。 その小さな「タッチ」の積み重ねが、やがて強固な信頼関係という揺るぎない「ベース」を築き上げ、あなたのキャリアを支える大きな資産となるはずです。

AI x 英語コーチングで英語力をアップさせよう

    • 英語の勉強がなかなか続けられないとお悩みではありませんか?
      • モチベーション維持の秘訣がここにあります。
    • 英語学習を始めたいけど、最初の一歩に迷っているあなたへ。
      • 効果的なスタートラインを見つけませんか?
    • 短期間で英語力をぐっと高めたい、または伸び悩みに焦りを感じているあなたへ。
      •  今の課題を突破する最適な方法がここにあります。AIを活用しましょう。

体験セッション
お申し込みはこちら
Click here.

AI x 英語コーチングで英語力をアップさせよう

    • 英語の勉強がなかなか続けられないとお悩みではありませんか?
      • モチベーション維持の秘訣がここにあります。
    • 英語学習を始めたいけど、最初の一歩に迷っているあなたへ。
      • 効果的なスタートラインを見つけませんか?
    • 短期間で英語力をぐっと高めたい、または伸び悩みに焦りを感じているあなたへ。
      •  今の課題を突破する最適な方法がここにあります。AIを活用しましょう。
体験セッション
お申し込みはこちら
 Click here.
PAGE TOP