「ブラッシュアップ」ビジネスの現場ではよく聞く単語です。「アイデアをブラッシュアップする」、「デザインをブラッシュアップする」といった言い方で使うことがありますね。
英語の“brush up”が元になっていると思うのですが、オリジナルとはだいぶ異なった意味のようです。
ブラッシュアップ
日本語の「ブラッシュアップ」は、以下の意味合いで使われています。
- 「改善、改良する」
- 「完成度を上げる」
- 「磨きをかける」
現在の状態を「より良くする」という意味で用いられます。
技術や能力、資料、企画、アイデア、デザインなど、多くに使われていますね。
”brush up”
英語の意味は、辞典で調べてみると「しばらく使っていなかったスキルを上達させること」です。
“brush up on”も同じ意味になります。
日本語のブラッシュアップのような「完成度を上げる」ような意味はありません。
例文
- I must brush up my French before I go to Paris.
- パリに行く前にフランス語勉強し直さなきゃ。
“refine”
日本語のブラッシュアップに相当する英語は”refine”があります。
私の第一印象だと”refine”の一番目に来る意味は”精製”ですかね。
- Crude oil is refined to produce gasoline and kerosene.
- 原油を精製してガソリンや灯油が作られる。
その次に「向上させる」「改善する」という意味がきます。
- He has refined his piano playing skills over the years.
- 彼は長年にわたってピアノの演奏技術に磨きをかけてきた。
あるいは
- That plan needs to be further refined before discussing it with your boss.
- そのプランは上司と相談する前にもっと練り上げる必要がある。
もっと直接的には”improve”「改善する」や”make xxx better”「xxxをもっと良くする」とかありますね。
最後に
英語の”brush up”には「完成度を上げる」「改善する」という意味はありません。
カタカナ英語にはご注意ください。