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Whisper搭載のChatGPTアプリで音声英会話

こんにちは、皆さん。今日は、一足先に試してみた最新のAI技術について話をしましょう。先日、日本でも公開されたばかりのiPhone版ChatGPTアプリについてです。このアプリ、従来のWeb版をアプリ化したのみではありません。それはなぜかと言うと、OpenAIの音声認識技術Whisperが搭載されているからです。

はじめに

先日5月26日に、iPhone版ChatGPTアプリが日本でも公開されました。従来のWeb経由と同じように使えますがOpenAIの音声認識技術Whisperが搭載されています。音声入力が可能となっています。日本語で普通に音声入力して使うのが主な用途かと思いますが、今回はiPhoneを用いて、音声入力はWhisper(ChatGPTアプリ)で、音声出力はiPhoneの読み上げ機能で、音声英会話を試してみました。

音声認識Whisper

Whisperは、ChatGPTの開発元であるOpenAIによって開発された音声認識技術です。文字書き起こしとして以前より公開されていました。私は寡聞にして知らなかったのですがかなり優秀であるとの評価が既にありました。
そこで今回ChatGPTアプリに音声入力方法として採用されました。

使ってみた

まず最初日本語で試してみました。入力ボックスに波々アイコンが有りそれをタップすると入力モードとなります。発話したあと、入力終了としてタップするとアップロードされ数秒のうちに文字となります。なかなか優秀。これをChatGPTの入力として送信。回答が来ます。

次英語で試したところ、アップロードされて返ってきたのはきちんと訳された日本語。

発声: Tell me about famous places in Tokyo.
認識され返ってきた文字:東京で有名な場所について教えてください。

これで入力したら、やっぱり回答は日本語です。
英語で入力するために、[Settings]で[Main Language]を、初期設定[Auto-Detect]から[English]にしたら英語は英語のままでいけました。

さて、その英語認識は精度高く、私の発音が良いとは言えない英語でもほぼほぼ正しく入力できました。これは期待できそう。

会話例デモ

以下は会話の例です。Youtubeにアップしました。デモ部分へのリンクから始まります。
前回とおなじプロンプトを挿入し会話をはじめてみました。

まったく問題なく入力でき、前回手こずった”Squid Ink Pasta”も一発でOKでした。つまり、会話中に間違った単語が入力される心配がなく、自分の発言に集中することが可能になります。

参考 前回記事 https://maxitophd.com/chatgptvoice/

音声認識が優秀なので、正確な発音の練習には向いていません。発音の練習は別途、専門的な教材やアプリを用いることをお勧めします。

まとめ

iPhone版ChatGPTアプリを使った音声英会話できるようにしてみました。

  1. AIによる英会話チャットに音声入出力機能を使ってみた。
    以前にも書いたように、ChatGPTは、英語のネイティブスピーカーによる会話を模倣することができます。今回はChatGPTアプリ内蔵のWhisperで音声入力を行い、iPhooneの音声読み上げを使用し発音を確認することができました。ということで、ほぼ直接の会話ができました。
  2. 特に今回は、Whisperが優秀なのでは会話中に間違った単語が入力される心配がなく、自分の発言に集中することが可能になります。
  3. 一方、音声認識が優秀なので、正確な発音の練習には向いていません。発音の練習は別途、専門的な教材やアプリを用いることをお勧めします。
  4. もちろん、英語の修正や提案はChatGPTがしてくれます。分からなければ聞き返すこともできます。新たな質問を投げて詳細をきくこともできます。

おわりに

ということで、あなたの英語能力向上にiPhone版ChatGPTアプリが寄与することは間違いありません。製品としてのAIによる英会話アプリ(教材)とはちょっと違うかもしれませんが、会話力、音声読み上げによる単語と発音確認、そして何より英語を話す楽しさを知るためにも、ぜひ一度試してみてください。

なお、このサイトでは何度も繰り返していますが、ChatGPT(AI)の出した回答が必ずしも正解でないことは覚えておいてください。誤りが混じっているかもしれません。定評ある辞書に当たる、信頼できる先生など、どこかでチェックをしてください。

なお、本記事のアイキャッチ画像はMidjourneyで作成した。

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