1. 序章
ビジネスの世界で成果を上げるためには、
自分たちの現在地を正しく理解することが欠かせません。
しかし、ただ努力するだけでは「どれくらい順調なのか」「何が足りないのか」は見えにくいもの。
そんなときに役立つのが benchmark(ベンチマーク)=比較のための明確な基準 です。
業界標準や競合の実績と自分たちを照らし合わせることで、
強みと課題がはっきりと浮かび上がり、戦略的な意思決定が可能になります。
今回は、この「benchmark」という英語フレーズが持つ意味や背景、
そしてビジネスの現場でどのように活用できるのかを、わかりやすく解説していきます。
2. 「benchmark」の意味・由来・使いどころ・類義語
2-1. 意味
benchmark は
「基準・指標・他と比較するための標準」
という意味で、ビジネスで非常によく使われる英単語です。
例:
benchmark sales → 売上基準
industry benchmark → 業界標準
benchmark against competitors → 競合と比較する
2-2. 由来
「benchmark(ベンチマーク)」は、今ではビジネスでよく使われる言葉ですが、
もともとは 地形測量の専門用語 でした。
少し意外ですよね。
ではどういう意味だったのかというと、
測量で“高さの基準点”として使う刻印やしるし のことを指していました。
ここで語源を分解してみると理解がスムーズです。
■ bench:しっかりした「台」「土台」
“bench” というと「作業台」をイメージしがちですが、
本来は 「長い台」「腰かけ」「安定した土台」 を表す単語です。
測量では、安定した岩や建物の側面など、
工具を置いたり高さを測ったりするための“台になる部分” が必要でした。
この「安定した台」そのものを bench と呼んでいたのです。
■ mark:高さを示す「印」
測量技師は、その bench の部分に
基準点となる印(くぼみや横線) を刻みました。
これが mark です。
■ だから benchmark = 「基準点の印」
bench(安定した台)
+
mark(印)
この組み合わせで
benchmark=高さを決めるための基準点
という意味が生まれました。
■ ビジネスでの意味につながる理由
測量において benchmark は、
世界をどれだけ精密に測れるかを決める“絶対的な基準” でした。
この考え方が転用され、ビジネスでは
-
成果を評価する基準
-
競合比較のための指標
-
業界平均を示す基準値
といった意味で使われるようになったのです。
2-3. ビジネスでの使いどころ
-
自社の成果を業界標準と比較したいとき
-
プロジェクトの進捗を測る指標を決めたいとき
-
競合分析の際のひとつの評価軸として
2-4. 類義語
-
standard(標準)
-
reference point(参照点)
-
yardstick(物差し・判断基準)
少しカジュアルに言うと “measure” も近いです。
3. ストーリー
3-1. 英文ダイアログ
Scene: Beacon Biosciences research workspace.
Emily and Jake are reviewing new test data before tomorrow’s meeting.
Emily: Have you checked the latest data?
Jake: Yes, but I think we need a benchmark to compare our results.
Emily: You mean an industry benchmark for similar tests?
Jake: Exactly. Without it, we don’t know if our numbers are strong or weak.
Emily: I can contact the regulatory team. They may have last year’s reports.
Jake: That would help. We need something reliable.
Emily: Do you think our performance is good so far?
Jake: It’s hard to say. Some data looks promising, but some parts are slow.
Emily: Then benchmarking our progress makes sense.
Jake: Right. It will show how we compare to the industry standard.
Emily: Let’s gather competitor information too.
Jake: Good idea. We can create a comparison chart.
Emily: I’ll prepare the list of metrics.
Jake: Great. I’ll start organizing the raw data.
Emily: When do you think we can present this to David?
Jake: Maybe tomorrow afternoon.
Emily: Tight schedule, but doable.
Jake: If we align our work, we’ll finish on time.
Emily: Agreed. Let’s aim for a clear benchmark summary.
Jake: Perfect. This will help the whole team stay on track.
3-2. 動画
3-3. 日本語訳
場面:ビーコン・バイオサイエンシズ研究作業スペース。エミリーとジェイクは明日の会議に備え、新たな試験データを検討している。
Emily: 最新のデータを確認した?
→ have you checked…:進捗確認の定番表現。
Jake: ああ。でも結果を比較するためのベンチマークが必要だと思う。
→ benchmark:基準・指標。ここでは“比較基準”の意味。
Emily: 同じ検査の業界ベンチマークってこと?
→ industry benchmark:業界標準。
Jake: その通り。基準がないと、数値が良いのか悪いのかわからないからね。
Emily: 規制チームに連絡してみるわ。昨年のレポートがあるかも。
Jake: 助かるよ。信頼できるものが必要だ。
Emily: パフォーマンスは今のところ良いと思う?
Jake: なんとも言えないね。良さそうなデータもあるけど、遅い部分もある。
Emily: じゃあ進捗をベンチマーキングするのは理にかなってる。
→ benchmarking:動詞「benchmark」の動名詞。比較する作業を指す。
Jake: そうだね。業界基準とどう比較できるかがわかるようになる。
Emily: 競合の情報も集めましょう。
Jake: いいね。比較チャートを作れる。
Emily: 指標のリストは私が準備するわ。
Jake: 生データは僕が整理するよ。
Emily: いつデイビッドに提出できそう?
Jake: 明日の午後かな。
Emily: タイトだけど、やれるわね。
Jake: 仕事を合わせれば間に合うよ。
Emily: 明確なベンチマークのまとめを目指しましょう。
Jake: 完璧だ。これでチームの方向性がはっきりする。
3-4. Words and phrases
| 番号 | 単語/フレーズ | 品詞 | 日本語解説 | CEFRレベル |
|---|---|---|---|---|
| 1 | benchmark | 名詞 | 基準、指標(性能比較のため) | B2 |
| 2 | industry benchmark | 名詞句 | 業界基準 | B2 |
| 3 | regulatory team | 名詞句 | 規制担当チーム | C1 |
| 4 | reliable | 形容詞 | 信頼できる | B2 |
| 5 | promising | 形容詞 | 有望な | B2 |
| 6 | benchmarking | 動名詞 | 基準比較を行うこと | C1 |
| 7 | industry standard | 名詞句 | 業界標準 | B2 |
| 8 | competitor information | 名詞句 | 競合情報 | B2 |
| 9 | comparison chart | 名詞句 | 比較図表 | B1 |
| 10 | metric | 名詞 | 測定基準、評価指標 | B2 |
| 11 | raw data | 名詞句 | 生データ、未加工データ | B2 |
| 12 | align | 動詞 | 調整する、足並みを揃える | B2 |
| 13 | on track | 形容詞句 | 予定通り、順調に | B2 |
4. 例文
-
We use a benchmark to check our progress.
(私たちは進捗を確認するためにベンチマークを使います。) -
This number is higher than the industry benchmark.
(この数字は業界標準より高いです。) -
Our team set a new benchmark for quality.
(私たちのチームは新しい品質基準を設定しました。) -
Let’s compare our sales to the benchmark.
(売上をベンチマークと比較しましょう。) -
The benchmark helps us see what to improve.
(ベンチマークは改善点を見つけるのに役立ちます。)
5. 結び
「benchmark」という言葉は、
単なる“比べるための数値”ではありません。
ビジネスの現場では、
自分たちの立ち位置を示し、進むべき方向を明確にする“戦略の起点” になります。
優れたチームほど、感覚や思い込みで動くのではなく、
明確な指標に基づいて改善のサイクルを回しています。
そしてその指標こそが benchmark なのです。
あなたが今取り組んでいる仕事やプロジェクトにも、
きっと「他社はどうしているだろう?」「どれくらい達成していれば良いのか?」
と感じる場面があるはずです。
そんなとき、benchmark の考え方を使えば、
曖昧だった課題が急に“可視化”され、
次の一手が見えるようになります。
また、英語学習でもこの単語を使えるようになると、
海外の同僚との会議やメールで、
あなたの意図を正確かつスマートに伝えられるようになります。
例えば:
-
“Let’s set a clear benchmark.”
-
“How does this compare to the industry benchmark?”
-
“We need a benchmark to evaluate the results.”
これらの表現はグローバルビジネスで頻出し、
相手に「この人は分析的に考えられる」「信頼できる」と感じさせる効果もあります。
英語は“知っている単語”を増やすだけではなく、
ビジネスの武器として使える語彙を身につけることで、大きく成果が変わります。
ぜひ、今回学んだ「benchmark」を
✔ 業務の指標づくりに
✔ 客観的な評価のフレームとして
✔ そして英語コミュニケーションの武器として
積極的に活用してみてください。
学びの質が上がれば、仕事の質も上がります。
そして、仕事が前進すれば、あなたのキャリアも必ず前に進みます。
Benchmark を使いこなし、
あなたのビジネスと英語力の“基準”を、さらに一段引き上げていきましょう。
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